菓子店を始めたいと考えている場合、何から始めたらよいでしょうか?まずは食品衛生責任者の資格や食品衛生法の許可も必要です。さらに資金や設備などがあります。ここでは、菓子店を開業するために何が必要になるのかについて説明しています。
菓子店を開業するには、食品衛生責任者の資格と菓子製造業許可が必要です。さらに、喫食できる店内にするのであれば、飲食店営業許可も必要です。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会で研修を受けることで容易に取得することができます。菓子製造業許可や飲食店営業許可は、食品衛生法で定められた施設・設備要件をみたしていることが求められます。取得のための必要条件を確かめておくと良いでしょう。
製菓・製パン技術を証明する資格に、製菓衛生師と菓子製造技能士があります。この資格は、製菓・製パン業社に就職するときによく活用されます。これから製菓・製パン技術を基礎から学び、製菓・製パン業社で働いた後で自分のお店を持ちたい場合は、この資格を取るのが良いでしょう。
菓子店を開業する場合、店舗の賃料、内装工事費、設備資金、材料費、人件費、看板代、広告宣伝費など様々な費用が掛かります。
全部新品で揃えたい場合は、厨房の設備資金だけで数百万かかるため、初期投資の合計額はかなりのものになると予想しておいた方が良いでしょう。
菓子店を開業するときにかかる開業資金だけでなく、すぐに破産してしまわないよう開業してからの運転資金を用意しておくことも大切です。運転資金には、材料費、人件費、広告宣伝費、光熱費などが含まれ、少なくとも3か月分の準備が必要です。
菓子店で必要な設備機器には、調理台、オーブン、原材料を冷蔵・冷凍保管する冷蔵庫、水洗いを行うシンクなどは必ず必要です。そのほか、もちろん様々な調理器具も必要に応じてそろえなくてはなりません。食品衛生法で、菓子製造業に必要な設備機器が定められているため、それを参照することで設備要件は最低限整います。
設備機器は高額になるため、初めから新品で高額なものを導入すると倒産のリスクが高くなります。そのため、設備を中古で購入することやレンタル・リースで始めることも検討してみるとよいでしょう。