フードプリンターはとても便利ですが、使用時に予期せぬトラブルが起きることもあります。ここでは、よくあるトラブルの事例と対策についてまとめました。
フードプリンターはインクジェット方式ですが、その「インクの色が薄い・色が出ない」というトラブルに見舞われることがあります。原因は、プリンターのノズルの目詰まりや、インクチューブへの空気の混入などが考えられます。対処法として、インクの残量確認、少ない場合は補充、目詰まりを排除するためのヘッドクリーニングなどが有効です。
フードプリンターのランプが点灯した場合は、何らかのトラブルや不備がある可能性が高いです。考えられる原因には、印刷ジョブが残っている、治具トレイ(可食プリントに必要な専用トレイ)の固定位置がずれている、アクチェーター(エネルギーを動作に変換する装置)が外れてしまった可能性もあります。原因をチェックしてから、再度印刷してみましょう。
フードプリンターとPCの通信ができない場合は、PCを使って印刷することができなくなります。原因は、PC・プリンターのいずれかに問題が発生して通信エラーが起きている可能性があります。PC・プリンターをそれぞれ再起動してみましょう。再起動後も通信ができない場合は、別の原因が考えられます。
プリンター内部から異音がするときは、金属片など異物混入や、ギアの噛み合わせが悪くなっている可能性があります。キャリッジ(インクジェットヘッドを載せている部品)の不具合も考えられます。自力で修正できない場合はメーカーへの依頼が必要です。
所定の位置から印字位置がズレるなど、印刷がズレる現象もよくあるトラブル事例の一つです。原因には、搬送ローラーや治具保護フィルムの摩耗、ギャップ調整など印刷設定が正しく行われていない可能性もあります。
何も印刷されずトレイだけが出てくる場合は、複数の原因が考えられます。搬送ローラーや治具保護フィルムの摩耗、トレイのセット位置のズレ、印刷ジョブが残ったままになっている可能性もあります。原因に合わせた対処が必要です。
フードプリンター機器本体の電源が入らない場合は、ケーブルや基盤、操作パネルの故障、コンセントプラグが奥までしっかりささっていない可能性があります。まずはコンセントを確認してみましょう。しっかりささっていて電源が入らない場合は、ケーブル・基盤・操作パネルのトラブルの可能性が高いです。
インクカートリッジをセットしたのにプリンターが認識しない。これもよくあるトラブル事例です。この場合は複数の原因が考えられます。インクカートリッジを異なる場所に挿し込んでいる、プリンタのコンタクトピン(接続部品)が折れたり汚れたりしている、異なる機種のカートリッジをセットしている、異なる色のカートリッジをセットしている、などです。PCで操作せず、手動でインクカートリッジ交換をした場合にも認識されない可能性があります。
フードプリンターのトラブルに対しては、下記のように対応することをおすすめします。
フードプリンターにトラブルが起きたとき、まずは説明書を読んで不具合の原因を考えてみましょう。説明書を基に自分で対処できるかもしれません。それでも対応できない場合は、プリンターを作っているメーカーに連絡してください。故障状況によっては修理対応してくれる可能性があります。
トラブルが起きてから対処するだけでなく、普段から機器の清掃や点検を行っておくことも大切です。プリンター内部を定期的に清掃したり、各部の点検、異音のチェックを行うなど、個人でもできるメンテナンスがあります。このように普段からこまめに清掃・点検を行うことで、エラーや故障のリスクを減らせるほか、異常の早期発見も可能です。気が向いたときにではなく、定期的に行うことが重要になります。