食品に画像を印刷することができるフードプリンター。ひとくちにフードプリンターといっても、個人向け、店舗向け、そして工場用・業務用(量産向け)と、用途や規模によって適する機種が異なります。これからフードプリンターの導入をご検討される方のために、それぞれの特徴の違いを解説していきましょう。
最近では、家庭でも使える簡易な仕組みの機種が販売されています。基本的には可食シート(エディブルペーパー)に可食インクで印刷する仕組みです。
価格的にも数万円のものからあり、個人で導入しやすくなっています。場合によっては店舗でも使用することが可能です。
家庭用のフードプリンターの場合は、小型なものが多いので、よほどスペースに困っていない限り置き場所に困らず、使いたい時だけ出して使うことができます。
また、印刷用インクもインクカートリッジを使用する機種が多く、ボトルタイプのインクに比べると便利な一方、コスパが悪いという点も。頻繁かつ大量に使うなら、やはり店舗用でグレードの高いものがお勧めです。
店舗向けのフードプリンターは、基本的には直接印刷のタイプとなり、可食シートの印刷しかできないものと比べ、印刷できるものの幅が格段に広がります。
さまざまな食品はもちろんのこと、コーヒーやビールの泡の上への印刷が得意な機種まで存在します。食品に印刷を施すことで、商品の付加価値を高めることができます。
他店との差別化を図りたい店舗では、このような店舗向けフードプリンターが活躍する可能性があると言えるでしょう。
個人向けのものと比べて、より高画質・高速な印刷が可能。また印刷できる範囲が広く、一度にたくさんの商品へまとめて印刷することも可能。また可食シートが必要なかったり、インク代自体を安く設定している会社もあるなど、印刷コストも個人向けに比べてかなり安くなります。
鮮やかな写真ケーキができる
店舗向けフードプリンターをチェック!
工場用のフードプリンターの場合は、既存の生産ラインの中にプリンターユニットを組み込むことで使うものがあります。基本的にベルトコンベアで運ばれてくるものに印刷を施すので、大量生産に適した機械です。業務用のものなので、多くは高画質・高速での印刷が可能です。
当然価格は個人向けや店舗向けに比べて高額で、大掛かりな設備投資にはなりますが、それ相応のスペックが得られます。もちろんインクが安く印刷速度が速いため、コストも下がり、大量生産がしやすくなります。
フードプリンターは、個人向け、店舗向け、工場用でそれぞれ用途が違います。使用頻度が少なく、印刷料も少ない場合は個人向けフードプリンターでも問題ないでしょう。しかし印刷コストを抑え、大量に生産したい場合には店舗向けや工場用が適切です。
自社の規模や商品展開の展望によって、適切なフードプリンターは変わります。高画質で美しい印刷を施し、付加価値の高い商品を生産したいなら店舗向け以上のグレードのフードプリンターを選ぶとよいでしょう。